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日本の金融業界に新しい風「アンドロイドペイ」がやってきた
Googleと三菱東京UFJ銀行がタッグを組んで、今年の秋頃に日本でスマートフォンを使って電子決済するサービス「Android Pay」を始めるというニュースが入ってきました。
海外では2015年頃から既に運用が開始されていたサービスでしたが、いろんな理由があって日本での展開が難しかったようです。
今回三菱東京UFJ銀行という巨大なバックボーンを得たことにより、日本のへの参入が実現したようですね。
「Android Pay(アンドロイドペイ)」とは?
Googleが展開する、NFCを利用したスマートフォン(モバイル)決済システム。
ケータイ1つであれこれできちゃう優れもの。
NFCというのは、「近距離無線通信技術」のことで日本では「おさいふケータイ」や「モバイルSuica」などそれらの仕組みを使い運用されています。
「Android Pay」は、”電子マネー”や”おさいふケータイ”と何が違うの?
まず第一に、日本で利用されているキャッシュレスサービスは「日本国内」でしか使えないというネックがあります。
その事情を説明するのには、NFCの規格について説明しなければなりません。
NFCにも様々な種類の規格があります。
日本ではSony独自規格である「Felica」が変態的な優秀さを発揮しています。
Felica以外の規格ですと、決済に4~5秒かかることから通勤ラッシュなどがハゲしい日本への参入が難しいのも頷けます。
ちなみに「Felica(フェリカ)」だと1秒未満で決済が完了します。
普段なんとなく急ぎ足で通る改札も、技術者たちの努力の賜物である「Felica」のおかげなんだと思うとちょっと感動しますね。
グローバル・サービスに遅れを取る日本
個人的に感じていることですが、日本の金融事情・・・やはり世界に比べると少し遅れを取っている気がします。
誰かがガラパゴスだと言っていましたが、まさしくその通りなんじゃないかと。
というのも、実は私は先日、仕事&観光のため中国・上海に行ってきたのですが、そこでかなり面白い光景を見ました。
中国 微信(ウェイシン、WeChat)で見るスマホ決済の強さ
中国には、無料インスタントメッセンジャーアプリ「微信(ウェイシン:別名WeChat)」というのがあります。
基本的にはLINEと同じですが、中国ではLINEが使えないので、ほぼすべての人が微信(ウェイシン)に依存しています。
微信(ウェイシン)には「Android Pay」のような決済システムが備わっており、今や人々はキャッシュレス生活が当たり前でした。
何から何まで、ぜーんぶスマホで支払い…
その光景を見たとき、「日本は本当に遅れてるんだな」と思いました。
とはいえ、微信(ウェイシン)の広告力やサービス力は世界的に見てもヤバイと思います。パワータイプ。
何せほとんどの国民が利用しているサービスだから…
そういった理由で、中国ではスマホ決済が浸透していくスピードも異常だったんだろうなーと思います。
ところで一番ビックリしたのが、支払いガチャみたいなシステム。
正式名称はわかりませんがレストランでの支払いで微信(ウェイシン)決済を使うと自動的にガチャガチャが引かれ、当たると勝手に割引されるというもの。(差額はたぶん微信負担)
320元のお会計が170元に…!半額近く割引になるという強運の持ち主w
こういうシステムを積極的に導入していくことで独自性を出していくのは良いかもしれないですね。
Felica優勢の日本で、「Android Pay」は流行るのか?
「Android Pay」が運用されればユーザーは世界中どこにいても自分のスマートフォン1つで買物や支払いができるようになります。
「Android Pay」と対をなす「Apple Pay」も日本への参入を実現しようと奮闘しており、この二大勢力が今後日本でどのような動きを見せるのか、気になるところでもあります。
とはいえ、日本国内ではFelicaが圧倒的に優勢。
もし日本で流行らせようと思ったら、今電子マネー等が使える場所すべてに、「Android Pay」決済に対応できる端末を置く必要がありますね。
それを無償で行う、または設置した店舗から手数料を取らないなどの対応をしていかないと難しいのではないかな…と思います。
全然関係ないですが私はLINE Payも応援しています。
目指そう!キャッシュレス社会!