「アリペイ」(支付宝)の仕組みとは? 銀聯カードと並んでポピュラーな中国の決済システムに注目

個人的に注目している、中国の決済システムについて。

クレジットカードや電子マネー払いなど、日本より先進的な独自のシステムを構築しているのでとても興味深いです。

多分日本よりキャッシュレス文化が進んでます。今後も注目していきたいです。

書いた人
クレコレ(管理人)
クレカLOVE女子!所有クレカは50枚以上!メインカードはセゾンプラチナビジネス。いつも1.75%還元にする裏技を使って買物しています。

「アリペイ(支付宝)」とは何なのか!徹底解説

中国の決済システムを語るうえで切り離せない「銀聯カード(UnionPay)」をご存知の方は多いと思います。

このカードに対応しているか否かで、売上がまったく違ってくるので、今や小売店の多くが対応しています。

日本でも都市部では決済に「銀聯クレジットカード」が使える店舗が増えていますよね。

そして最近、少しずつですが、「アリペイ(支付宝)」という決済システムも登場してきました。

アリペイは中国最大規模のオンライン決済システム

運営しているのは、最大のIT企業アリババグループです。

もともとはアリババが運営する「タオバオ」(淘宝網)専門の決済方法として2004年に始まりました。

このアリペイが普及した背景には、中国の困った事情がありました。それはクレジットカードが普及していないこと。

これでは商品と代金を直接交換せざるを得ません…しかし、商品のニセモノも多かったり、代金をだまし取られるという当時の中国では「絶対にオンラインショッピングは普及しない」とまで言われていたのです。

その問題を解決したのがアリペイでした!!

アリペイは、消費者の立場に立ち、消費者と販売者の仲介に立つことで、安心して買ってもらえるように工夫したのです。

アリペイで買うときの順序

  1. ネットで消費者が商品を購入する。
  2. 消費者→アリペイに支払。
  3. アリペイが販売者に連絡。
  4. 販売者が商品を消費者に発送。
  5. 費者が商品の到着をアリペイに報告。
  6. アリペイが販売者に支払。

国際的にはPaypalが、最も早くこのような仕組みを構築していたので、アリペイは中国版Paypalと考えればわかりやすいです。

その後、アリペイは中国の商習慣にマッチし、タオバオを飛び出して爆発的に広まりました。

よくわかるアリペイの仕組みイラスト

上海在住イラストレーター「うやまつむぎ」さんが書いたイラストで、「アリペイ(支付宝)」について、大変わかりやすくまとまっています!

イラストの引用紹介も快く承諾していただき、とても優しいお方です☺

うやまつむぎさんのサイトはこちら→https://uyamatsumugi.com/

アリペイにカードはありません。チャージ式

アリペイはカードのようなものはありません。ネットなどで事前にアリペイにお金をチャージしておきます。Suicaのような電子マネーと考えてください。

そして、スマホアプリでQRコードを呼び出します。店舗にはQRコードを読み込むリーダーが置かれているので、それで読み込めば決済完了です。

このスマホアプリの利用者はなんと約4億人。。。導入を検討することがいかに重要かがわかりますね!?

ところで中国ではQRコードを利用するのが日常茶飯事な用です。日本だとそんなに爆発的に普及してるイメージはないのですが…

WechatなどでもQRコードを用いた支払い方法が一般的です。

こうした状況を受けて、日本もアリペイに対応する店舗が増えてきた

秋葉原や銀座にある店舗は急速に普及が進んでいます!

セブンイレブンとローソンは、すでに一部の店舗で導入しています。

ローソンは夏以降に1万2000店まで拡大する計画。セブンイレブンも将来的には1万8000店に導入する予定です。

それにしても、中国経済の動向は目まぐるしく変化していきますね-

最近は、日本ではクレジットカードよりもプリペイドが注目されています。新しくサービスが始まるカードの中にもプリペイドカードは多いです。

日本でも、時代や消費者のニーズに合わせて最適な決済システムにアップデートしていくことに期待します。

TOP