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意外と知らない人が多いクレジットカードの、保険金を払わなくていい”保険”
クレジットカードには保険が付いていますが、利用したことが無い、または知らなかったという人が多いのではないでしょうか。
もちろん保険ですから、使わないに越したことはないのですが。
自分が持っているカードにどのような保険がついているのかは、知っておいたほうが良いですよ!
旅行に行くときは、忘れずに保険に入らないと大変なことになる
急病で病院に行ったときで、たとえば日本と同じような感覚で海外の病院に行くと、驚くべき費用を請求されます。
ちょっとした治療でも数十万円は当たり前で、一泊入院なんてしようものなら、100万円を超える請求が来ることも普通に考えられるのです。
旅行先でのケガや病気に備える便利な保険
できればお世話になりたくない、クレジットカードの国内・海外旅行保険。
当たり前といえばそうですが、年会費が高いほど充実している傾向があります。
保険の種類には、傷害死亡・後遺障害、傷害治療・疾病治療、賠償責任、携行品損害とさまざまありますが、中でも一番注目したいのは、疾病治療保険です。
詳しく見ていきましょう!
※海外旅行保険は「海外旅行でのみ」、国内旅行保険は「国内旅行でのみ」対象です。
疾病治療保険(しっぺいちりょうほけん)
治療、死亡・後遺障害(ケガ、病気など)の3つのタイプがあります。
カードによって、「治療保険はあるけど死亡保険はない」など細かく違ってくるので、注意してくださいね!
賠償責任保険(ばいしょうせきにんほけん)
旅先で事故を起こしてしまったり、何か貴重なものを壊してしまったり。
トラブルを起こして、相手から損害賠償が請求された時に役立つ保険です。
携行品損害保険(けいこうひんそんがいほけん)
自分の持ち物が壊れてしまった時の保険です。
高級なワインを何本も買って飛行機に乗って、到着して荷物を受け取ってみたら全部割れてた…なんて時に!
割れたワインは元に戻りませんが、保険が下りれば、気持ちの整理もなんとかつけられるはずです!
救援者費用(きゅうえんしゃひよう)
旅先でケガや病気になり、地元から家族が駆けつけてくれる。
そんな時の、家族(救援者)の移動費や滞在費をサポートしてくれる保険です!
これがあると、身近な人も安心できます。
メジャーなのではこんなところですが、すべての保険がフルセットでついているカードは、そんなに多くありません。
具体的にどんな保険がつくのかは、それぞれカード会社に問い合わせてみるのが一番正確です。
保険はどのように適用される?自動付帯と利用付帯の違い
保険が効くようになる条件の違いについてです。
自動付帯と利用付帯の2種類があります。
自動付帯(じどうふたい)
クレジットカードを持っているだけで旅行に行くと自動的に保険が適用になるというもの。
事前の手続きも不要で便利ですが、年会費が有料、保険金額が低い、適用範囲が狭いなど、条件が付くのが難点です。
利用付帯(りようふたい)
旅行に行くための交通チケットやツアーをクレジットカードで決済した場合、その旅行について適用されるもの。
カード会社としても利用した客に保険を付けるので、保険内容も充実しています。
クレジットカードについてくる旅行保険、金額は足りる?
旅行保険の金額は、カードのランクによって相場が変わってきます。
普通カードの旅行保険(ふつうかーどのりょこうほけん)
普通カードは、ほとんどが年会費無料。なので、実質タダで使える旅行保険になります!
ただし、いざという時に十分な金額か…と言われると、ちょっと不安な気もします。
普通カードの旅行保険 | ||
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国内旅行保険 | 200~300万円ほど | |
海外旅行保険 | ~500万円ほど | |
コスト(年会費) | 無料~2000円ほど |
海外だと医療費が全額自己負担になることも多いので、先に述べたように2~3日の短期入院でも、数百万円掛かってしまう場合もあります。
そんなときは、旅行保険つき普通カードを2~3枚を複数持ちにする“裏技”を。
こうすると、「カードAの保険 + カードBの保険」で、タダで十分な保険をカバーできちゃいます!
ゴールドカードの旅行保険(ごーるどかーどのりょこうほけん)
旅行保険を期待して持つなら、ゴールドカードで選ぶのがオススメです!
コスト(年会費)はけっこう幅がありますが、たとえば、『年間100万円以上の利用で、翌年度年会費無料』といった形で、実質無料になるカードもあります。
ゴールドカードの旅行保険 | ||
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国内旅行保険 | 1000万円~3000万円ほど | |
海外旅行保険 | 3000万円~5000万円ほど | |
コスト(年会費) | 実質無料~2万円ほど |
かなり頼もしい保険額です!
これだけの金額があれば、たいていのトラブルは何とかなります。
ただ、対象になる条件がけっこう細かいので、気になる人は、どんな時に保険がおりるか、カード会社に確認しておきましょう。
プラチナカードの旅行保険(ぷらちなかーどのりょこうほけん)
プラチナにランクアップすると、一気にケタが跳ね上がりますね…。
プラチナカードの旅行保険 | ||
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国内旅行保険 | 5000万円~ | |
海外旅行保険 | ~1億円 | |
コスト(年会費) | 10万円前後 |
海外旅行保険の相場が、最大1億円。
一瞬、何かの冗談じゃないかと思える金額ですが、しかし事実です。
ここまで来ると、コスト(年会費)もお高くなってきますが、「年間10万円で、いざという時に1億円」と考えると、破格としか言いようがないです。
だって、国民年金の掛け金ですら、年間18万円以上もするんですよ!
結局、クレジットカードの保険ってお得なの?
一つ、忘れないで欲しいのが、クレジットカードについてくる保険は、あくまで“おまけ”みたいなもの。
メインは、クレジット機能です。
クレジット機能、ポイント還元、各種優待サービスetc…。いろんなメリットの中の、たった一つでしかないんです。旅行保険って。
なので旅行保険と年会費、これだけで単純にコスパを考えるというのは実はとても難しいのです。
保険を利用するために、別料金を支払う必要はありませんし、額はそんなに大きくないですが、年会費無料のカードでも、旅行保険がついたものもあります。
タダでこれだけの保険に入れると考えれば、もうとんでもなくお得ですよね。