ここ数年で楽天カードは改悪が続いています。
改悪の内容と今後楽天カードを使い続けるべきかを解説します。
楽天カードユーザーは今すぐ見直した方がいいレベルの改悪もあります。
目次
【2024年12月17日発表】ポイント還元率が下がる利用先が増える
1.公共料金 電気料金、ガス料金の利用先の追加
通常楽天カードでは100円利用につき1ポイントもらえますが、公共料金の支払いでは500円利用ごとに1ポイントがもらえます。(0.2%還元)
還元率が下がる利用先が増えた、ということです。
電気料金の利用先
適用中の利用先 |
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北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力 |
2025年3月1日(土)より適用される利用先 |
iTSCOM東急でんき&ガス、idemitsuでんき、auでんき、ENEOSでんき、HTBエナジー、エネクスライフサービス、エバーグリーンリテイリング、M・E・M、オクトパスエナジー、コスモでんき、CDエナジー、シン・エナジー、J:COM でんき、Japan電力、ストエネ、スマ電、ソフトバンクでんき、Next Power、ヘーベル電気、ミツウロコでんき、Looopでんき |
ガス料金の利用先が追加
適用中の利用先 |
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北海道ガス、仙台市ガス局、東部ガス、東彩ガス、武州ガス、東京ガス、ニチガス、京葉ガス、静岡ガス、東邦ガス、北陸ガス、大阪ガス、岡山ガス、広島ガス、四国ガス、西部ガス、日本ガス |
2025年3月1日(土)より適用される利用先 |
アストモスガス、伊藤忠エネクスホームライフ西日本、イワタニ山陽、iTSCOM東急でんき&ガス、いちたかガスワン、エコアガス、エネアーク、エネアーク関東、エネアーク中部、エネライフ、ENEOSグローブエナジー、ENEOS都市ガス、エネクル、沖縄ガスニューパワー、大多喜ガス、カニエJAPAN、河原実業、北ガス、きゅうでんガス、クレックス、西部ガスエネルギー、静岡ガスエネルギー 、すまいるガス、鈴与のLPガス、大東ガス、中央液化ガス、東邦液化ガス、トーホクガス、TOELL、東海ガス、東電ガス for au、日本ガスコム、日本海ガス、日本ガス、ハルエネガス、PinT、広島ガスプロパン、ヘーベルガス、まちエネガス、ミツウロコガス、ミツウロコヴェッセル、明治産業、吉村アクティブ産業、レモンガス |
2.決済サービスへのチャージ分の利用先の追加
通常楽天カードでは100円利用につき1ポイントもらえますが、下記の利用先ではポイントがもらえません。
還元率が下がる利用先が増えた、ということです。
適用中の利用先 |
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WAON、nanaco、ファミペイ、スマートICOCA(※1)、モバイルICOCA、モバイルPASMO、モバイルSuica(※2)、モバイルSuica(楽天ペイ)チャージ(※3)、auPAY、Kyash |
2025年3月1日(土)より適用される利用先 |
B/43、ANA Pay、JAL Pay、TOYOTA WALLET、SAPICA、MIXI M、ビットキャッシュ、IDARE、バンドルカード |
特にANA PayやJAL Payへのチャージでポイントが付与されなくなったのは痛いですね。
※1 電子マネーへのチャージの他、ICOCA発行・再発行等も含まれます。
※2 モバイルSuicaご利用分には、電子マネーへのチャージの他、モバイルSuicaで購入されるモバイルSuica特急券・定期券・Suicaグリーン券、モバイルSuica年会費なども含まれます。
※3 楽天カードからチャージをするとチャージの翌日に楽天ペイより200円につき1ポイントの楽天ポイント(通常ポイント)が進呈されます。
3.海外利用時にもらえるポイントが減少
通常楽天カードでは海外利用の場合も100円利用につき1ポイントもらえますが、適用日以降は200円利用につき1ポイントに減少します。
対象はVISA、Master Card。
JCBやAMEXブランドであればまだ還元率は変わりませんが、今後改悪される可能性もあります。
いつから適用される?
2025年3月1日(土)利用分から適用されます。
【2024年1月18日発表】海外事務手数料が2.20%に改悪
楽天カードの改訂前と改定後の手数料を表にしてまとめました。
改訂前 | 改訂後 | |
---|---|---|
Visa | 1.63% | 2.20% |
Mastercard | 1.63% | |
JCB | 1.60% | |
American Express | 2.00% |
500ドルの商品を買った時にかかる手数料はこうなります。
手数料 | 手数料(日本円) | |
---|---|---|
Visa | 8.15ドル | 約1,200円 |
Mastercard | 8.15ドル | 約1,200円 |
JCB | 8ドル | 約1,200円 |
American Express | 10ドル | 約1,500円 |
よく海外利用をする方、たくさんショッピングをする人にとっては痛い出費になります。
他社カードの海外事務手数料と比べると
楽天カードの手数料はかなり高いですね。
Visa | Mastercard | JCB | American Express | |
---|---|---|---|---|
楽天カード | 3.63% | 3.63% | 3.63% | 3.63% |
セゾンカード | 3.50% | 3.50% | 3.85% | 3.85% |
アメックスカード | – | – | – | 2.00% |
イオンカード | 1.60% | 1.60% | 1.60% | – |
JCBカード | – | – | 1.60% | – |
年会費無料の楽天カードならともかく、楽天プレミアムカードは以前の改悪で年会費の元が取りにくくなってますし、あえて使い続けるメリットは少ないかな。
手数料が低く設定されているのはイオンカードやJCBカードです。
ただ…JCBカードは海外では使えないお店もあるので、1枚だけだと不安なのが正直なところ。
ダイナースクラブカードは手数料が1.3%と低いですが還元率が0.4%と低いうえに年会費が高いので注意してください。
【2023年11月1日発表】各種楽天のサービスでのポイント倍率・獲得上限ポイントが減少
特に痛手なのが楽天市場で利用した時に楽天プレミアムカードの特典で+2倍のポイント付与がなくなる点。
変更前と変更後で比較してみるとこんな感じ↓
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
楽天市場通常ポイント※1 | +1倍 | +1倍 |
楽天カード通常分※2 | +1倍 | +1倍 |
楽天カード特典分※3 | +1倍 | +1倍(上限5,000) |
楽天プレミアムカード特典分※4 | +2倍(上限15,000) | – |
合計 | +5倍 | +3倍 |
※1商品ごとのお買い物金額(税抜き・クーポン利用後)100円につき1ポイント
※2楽天市場でのカードご利用額100円につき1ポイント
※3楽天市場でのカードご利用額(消費税・送料・ラッピング料除く)100円につき1ポイント
※4楽天カード特典分がさらに2倍になる
これは楽天プレミアムカードを手放す人が続出するのでは!?という内容。
ちなみに年会費がかからない通常カードもちゃっかり獲得上限ポイントが少なくなっています。
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
楽天市場通常ポイント | 上限なし | 上限なし |
楽天カード通常分 | 上限なし | 上限なし |
楽天カード特典分 | 5,000 | 1,000 |
楽天市場以外のサービスでものきなみポイント倍率と獲得上限ポイントが変更されています。
楽天カードの引き落とし先を楽天銀行にするとポイント倍率が最大+1倍になる特典が最大0.5倍に弱体化されていたり、見るも無残な状態。
楽天カードをメインカードにしている人はすぐに見直した方がいいレベルですね。
2025年1月1日以降は楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスも改悪
世界1,300カ所以上の空港ラウンジが無料で利用できるプライオリティ・パスに利用制限がつきました。
- 2024年12月31日(火)まで:海外ラウンジ利用無料(回数無制限)
- 2025年1月1日(水)以降:海外ラウンジ利用年間5回まで無料
楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)でプライオリティ・パスが持てるのが強みだったので今回の改悪によって大幅に弱体化しました。
年会費返金も受けつけるレベル
あまりの改悪っぷりに楽天カードから年会費返金の案内がでるほど。
2023年11月1日(水)までに楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカードに入会した人は返金の対象です。
→サービス変更に伴う年会費返金等のご案内(ページ下部にあります)
【2023年8月1日発表】2023年11月からポイント計算方法が変更
変更前 | 毎月のカードショッピング利用金額合計に対して100円につき1ポイント |
---|---|
変更後 | 1回のカードショッピング(買い物ごと)の利用金額に対して100円につき1ポイント |
99円以下の端数は毎回切り捨てられるので、合計の獲得ポイントが減ります。
1ヵ月の支払い例 | |||
---|---|---|---|
利用先 | 利用金額 | 獲得ポイント | |
変更前 | 変更後 | ||
ショップA | 3,980円 | 137ポイント | 39ポイント |
ショップB | 5,980円 | 59ポイント | |
ショップC | 2,650円 | 26ポイント | |
ショップD | 1,110円 | 11ポイント | |
合計 | 13,720円 | 137ポイント | 135ポイント |
クレジットカードのポイントってチリツモなので、小さいポイントでも、1年・3年・10年と長い時間が経つと大量のポイントを損してしまうことに。
【2021年10月2日発表】2022年4月からポイント還元が税込から税抜に改悪
変更前 | 税込価格100円ごとに1ポイント付与 |
---|---|
変更後 | 税抜価格100円ごとに1ポイント付与 |
もともと消費税を含めた金額に対してポイントが付与されていましたが現在は消費税抜きの金額に対してポイントが付与されています。
こんな感じで獲得できるポイントが減ります。
価格 | 獲得ポイント | |
---|---|---|
変更前 | 変更後 | |
105円(税込)※税抜98円 | 1ポイント | 0ポイント |
300円(税込)※税抜278円 | 3ポイント | 2ポイント |
こちらもチリツモでポイントが貯まりにくくなる改悪。
楽天カードを使い続けるのはよくない?
楽天プレミアムカードはポイント還元率が高く年会費の元が取りやすいカードでしたが今回の改悪で年会費の元が取りにくくなりました。
年会費無料の楽天カードも使い勝手がいいのであえて楽天プレミアムカードを使い続けるメリットは少ないです。
ただしプライオリティ・パスが欲しいなら他社カードへの乗り換えがおすすめです。
楽天プレミアムカードと同じ年会費でプライオリティ・パスを維持する方法がある
”年会費優遇型セゾンゴールド・アメックス・カード”でプライオリティ・パスに登録する方法です。
本来は年会費11,000円(税込)がかかるカードですが、初年度年会費無料&年1回の利用で翌年の年会費が無料になります。
クレジットカードの年会費が実質無料なので年間11,000円(税込)でプライオリティ・パスが持てます。
プライオリティ・パス以外に充実した旅行特典や旅行保険が欲しい人は
私が愛用しているカード”セゾンプラチナビジネス“を持つのもアリ。
年会費22,000円(税込)かかりますが初年度は無料で持てます。
ポイント還元率が最大1.25%と超強力。
私は毎年3万円相当以上のポイントが貯まっているので年会費の元が取れています。
楽天プレミアムカードについていたプライオリティ・パスも無料で持てますよ。
他にもプラチナランクのクレジットカードらしい豪華な特典が盛りだくさん!
セゾンポイントモールを使えばAmazonで最大9倍、楽天市場で最大2倍のポイントがもらえるのでネット通販をよくする人にもおすすめ。
楽天カードの改悪で乗り換え先を悩んでいる方はぜひセゾンプラチナビジネスを申し込んでみてくださいね!
実は個人事業主や法人じゃなくても、一般のサラリーマンや公務員でも作れます◎